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一般社団法人SNSエキスパート協会設立。代表理事らに聞く、設立の背景と検定を通して伝えたいこと

FacebookやTwitterの日本語版が公開されてから早9年、SNSは私たちの生活において欠かせないものとなりました。また、生活者とのコミュニケーションツールとして、業種・業界問わず多くの企業や団体での活用も広がっています。

そんな中、SNSマーケティングのエージェンシーであるコムニコは「一般社団法人SNSエキスパート協会」(以下、SNSエキスパート協会)を設立。3月24日には、第1回「初級SNSエキスパート検定」が行われました。(午前・午後の部ともに満席だったそうです!)

SNSエキスパート協会とは何を提供する団体なのか?検定を通して伝えたいことは?ここでは、協会の設立・運営に携わる代表理事と理事へのインタビューを通して、その思いをお伝えします。

協会設立の背景~SNSに関する正しい知識・ノウハウを体系的に学べる場に~

SNSエキスパート協会 インタビュー
<インタビューに答える代表理事の後藤(写真左)と、理事の本門>

- まずはじめに、協会設立の背景をお聞かせください。

本門:SNSはコミュニケーションツールとして発達し、友人はもちろんのこと、著名人や芸能人、企業といった不特定多数の人々と直接つながれる時代になりました。もう少し広い視点で言えば、災害時などの非常事態には、安否確認や被災者支援に活用されるなど社会基盤としても大きな役割を果たしています。また、コムニコのようなエージェンシーがいるように、企業や団体もマーケティングの場としてSNSを活用するのが当たり前の世の中になりました。

一方で、使い方がよくわからないという声や、SNS上での発言が原因で思いもよらぬ事態(いわゆる炎上)になってしまったケースが散見されます。誤解されがちですが、SNSそのものが炎上の原因になることはありません。モラルやマナーに反した言動や、SNSの特性を理解せずに活用しているユーザーのリテラシー不足が原因であることが多いんです。そしてこれは、個人も企業も関係なく起こり得るものであり、SNSが生活必需品になりつつある今だからこそ、正しい知識やノウハウを体系的に学べる場を提供したいと思いました。

後藤:私たちには、協会の活動を通じて社会を良くしていきたいという思いがあります。そして、SNSの黎明期から数多くの運営案件を経験してきたコムニコだからこそ、これまで培ってきたノウハウを提供することで、社会に役立てることができるのではないかと思っています。今後は大学の先生や、SNSを研究している方々との協力も考えていきたいですね。

SNSリスクマネジメント検定について~よりよい社会作りへ~

- 先ほど、炎上の原因の1つにユーザー側のリテラシー不足があるとのことでしたが、具体的に教えていただけますか?

本門:たとえば従業員の方が社会のモラルに反した行動をとり、その様子を写真や動画でSNSに投稿して炎上してしまうのはよくニュースにもなっています。また、昨今では、根拠が明示されていない記事や、間違った情報をSNS上で共有してしまった結果、本人には悪気はなくてもデマの拡散に加担してしまっていたということも起きています。

後藤:「悪気がない」どころか「善意から」の場合もありますが、結局のところは「正しい知識がない」のが原因と言えます。知識がなかったがために炎上してしまい、最悪の場合は、内定の取り消しや訴訟問題へ発展してしまうケースも現に起きています。SNSによる拡散はスピードが速く、今はTVなどの既存メディアもSNSでニュースになりそうなネタを探す時代です。私たちはSNSでは、自分の意図に反して、誤解されそうな情報や誤った情報が広まってしまう可能性があるということを十分認識した上でSNSを使わなければなりません。

- 多くの従業員を抱える企業では、どのような対応策がとられているのでしょうか?

代表理事 後藤真理恵

代表理事 後藤真理恵(ごとう まりえ)。東京大学 文学部卒 ・中学高校教諭第一免許状(国語)取得。外資系IT企業にて、技術者向け研修の立上げ、教材作成、講師育成、講義、技術者向け資格試験の問題開発などを担当。その後はマーケティング、パートナービジネス部門などを歴任。2013年に株式会社コムニコに入社し、コンテンツディレクターとして幅広い業種・クライアントのSNSマーケティング支援を担当。2016年11月、一般社団法人SNSエキスパート協会代表理事に就任。

後藤:まだPCの普及率もそれほど高くなかった時代、メーリングリストや電子掲示板などの世界では、ある程度の情報の淘汰がなされていました。たとえば、あるユーザーが悪気なく(むしろ善意から)「チェーンメール」「デマ情報」を流したりすると、そうした情報に詳しい別のユーザーが、その行為を注意したり誤った情報が拡散するのを止めたりしてくれていました。

しかし、今日のようにPCやスマートフォンが普及し、老若男女がSNSを気軽に使う現代では、ユーザー一人ひとりのリテラシーを上げることは容易ではありません。学校の先生方も企業のご担当者さまも、SNSの最新情報を自ら学びながら研修を行っておられるのが実情ではないでしょうか。

本門:コムニコにも業種・業界、規模を問わず、様々な企業や団体さまから「炎上対策のための社内マニュアルを作ってほしい」や「炎上のメカニズムについて社員向けに講義をしてほしい」といったご相談をいただくことがあります。ご依頼をいただく担当者さま自身にもSNSに関する根本的な理解がなかったり、SNSをやったから炎上すると思われていたりする企業や団体さまは少なくないと感じます。

後藤:公式アカウントを運営している企業さまは日頃から投稿内容に気を付けている上に、さらに有人監視サービスを利用するなど、二重三重で炎上リスクを防いでいたりします。コムニコで運営代行をさせていただく際も、非常に高い割合で有人監視のご希望をいただきます。ただ、外部のサービスを活用して公式SNSアカウントによる炎上は防げたとしても、全従業員一人ひとりのSNSでの行動を監視し、炎上を防ぐことはとてもできません。

本門:そうなんです。企業や団体の炎上事例についてその原因を探ってみると、一人の従業員の行動がSNSに飛び火して拡散されてしまっているケースも見受けられます。有人監視は、企業や団体さまの公式アカウントの発信した情報や、それに対するコメントが対象ですが、炎上リスクを防ぐには、個人のモラルやリテラシーを高めていく必要もあると思います。

- SNSに関する社員のリテラシーを高めたいというニーズは多くの企業にありそうですね。「SNSリスクマネジメント検定」ではどのようなことが習得できるのでしょうか?

本門:「SNSリスクマネジメント検定」は、SNSを使う上で気を付けてほしいことや正しい振舞い方などをまとめています。企業のマーケティングご担当者さまはもちろん、企業に属する従業員一人ひとりやアルバイトをしている学生さんなどにも受講していただきたいですね。

後藤:本検定はSNSの使い方研修でもなければ、資格取得のような個人のスキルアップを目的とした検定ではないということをお伝えしたいです。たとえるならば、企業がプライバシーマーク導入のために、個人情報保護の体制を整備するように、社員一人ひとりが守るべきSNSの知識やマナーを学べる場だと思っていただければと思います。

本門:炎上は100%防げるものではありませんが、私たちはそのようなリスクがあることを社会に啓蒙していきたいと思っています。SNSに関する正しい知識を広め、リテラシーをもって使ってもらうことで、よりよい社会作りに貢献していきたいですね。

「SNSエキスパート検定」について~企業の中の人を育てる~

- 次に「SNSエキスパート検定」についてお聞きします。「SNSマーケティングを体系的に学べる場」とのことですが、検定を通して習得できることを教えてください。またどのような方に受けていただきたいですか?

理事 本門功一郎

理事 本門功一郎(もとかど こういちろう)。立命館大学 国際関係学部卒。中小企業の営業や大手外資系メーカーのマーケティングを経て、2010年にコムニコに入社。コンサルタントとして様々なクライアントのSNSマーケティングを担当。自社のマーケティング部門の立ち上げ後、書籍執筆、記事寄稿、教育講座・セミナーの講師を務める。2016年11月、一般社団法人SNSエキスパート協会を設立し、理事に就任。

本門:「初級講座」は座学中心です。SNSマーケティングに必要な用語、概念、考え方、注意点といった基礎的な知識と理論の習得を目標としています。「上級講座」は、コムニコが実践してきた社内教育プログラムをベースに、より実務能力を身に着けられるようなカリキュラムになっています。受講者にはSNSでの投稿テーマや広告の出稿プランを考える課題などを予定しています。

後藤:「初級講座」は自社のSNSマーケティングに課題を抱えているマーケティング担当者や、将来企業の広報担当としてキャリアを積んでいきたい人におすすめです。「上級講座」はSNSアカウント運営を体系的に学べるので、企業の人材教育の場としても使っていただけると嬉しいですね。

- 「上級講座」のベースとなっている、コムニコの社内教育プログラムについて具体的に教えてください。

後藤:コムニコでは新入社員に対して、座学とOJTを中心に教育を行っています。座学は経験豊富な中堅以上の社員がそれぞれ講義を受け持つ形で、各SNSについての基礎知識や、SNSマーケティング業務に必要なツールの使い方、ライティングで気を付けることなどを教えています。講義によっては演習もあります。OJTは実際に案件を担当してもらいます。はじめはサブ担当という形で、メインの担当者がいる案件に入り、一連の流れを覚えてもらいます。新しいメンバーがメインで担当するときは、経験のあるコンテンツディレクターがサブ担当につき、サポート体制をとっています。原則、1案件あたり2名体制で運営することで、困ったときには助け、知識を共有し合い、チーム全体のスキルを引き上げています。

本門:実務的な能力を身に付けるには、短時間で伝えられることには限界があると感じています。SNSマーケティングの知識や理論は理解できても、実践してみないと分からないことの方が多いと考えています。そうした課題を感じたことから、「上級講座」では実践方式を取り入れています。

- コムニコは企業のSNSマーケティング支援を行うエージェンシーですが、なぜこのようなプログラムを提供しようと思われたのでしょうか?

本門:コムニコは創業以来、コンサルティングやツールの開発・提供を通して企業のSNSマーケティングを支援してきましたが「自社のアカウント運営は自分たちでやりたいけれど、社内にSNSに詳しい人材がいない」という声も多くいただきました。言い換えれば、SNSマーケティングの人材不足や育成に悩む企業が存在していると言えると思います。そこで、コムニコがこれまで培ってきたアカウント運営や人材育成のノウハウを体系化して提供することができれば、お客様の課題解決につながるのではないかと考えたのが今回のプログラムになります。

後藤:コムニコも事業を始めた当初は右も左もわからないところからのスタートでしたが、会社が成長するにつれてSNSマーケティングに特化した人材を育成してきました。今後はその経験を生かして、企業のマーケティング担当者が自信をもって自社のSNSマーケティングに取り組んでいただけるプログラムを提供していきたいですね。

本門:大きな視点でみれば、日本におけるIT人材は2030年には約80万人不足するという調査結果*もでており、これには私たちが育成していきたいSNSマーケティング人材も含まれると考えています。本協会の活動を通じて、社会的に必要とされるIT人材の確保・育成にも貢献していきたいと考えています。

*経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査報告書」

- 後藤さん、本門さん、本日はありがとうございました。これからの活動を楽しみにしています!

今後、各検定に関する詳細はSNSエキスパート協会の公式サイトで随時更新していく予定です。SNSに関する知識やノウハウを体系的に身につけたい方はぜひ受講してみてはいかがでしょうか?