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オプションを持つ事はより自由に生きる事

Posted by Masayuki Hayashi

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僕はよくオプションという言葉を使います。

仕事をする上で、あるいは生きる上でオプションを持つという考え方が非常に大切だと考えているからです。

特に今のように先が読みづらい世の中では、オプションを沢山持っている人の方が様々な局面で有利です。

オプションとは、自分の生き方のバリエーションと言えます。例えば、将来日本が独力では立ち直れない程の不況に陥ったとき、自分はどうするのか。例えば今働いている会社が将来ものすごく大きくなったら、自分は何をするのか。逆に倒産してしまったら自分はどうするのか。

オプションを持つために必要なのは、将来に対する想像力と知識、そしてスキルです。さらに人脈があればより豊富なオプションを持てるようになると思います。

村上龍の小説「最後の家族」で、宝石デザイナーが女子高生にブルガリの話をする場面があります。ギリシャに生まれ育ったブルガリが、戦火を逃れてイタリアに渡り、高級ブランドのブルガリを創業したという話です。

宝石デザイナーは、どうしてブルガリが成功したのか女子高生に尋ねます。うまく答えられない女子高生にデザイナーは「優れた知識と技術があったからだ」と答えます。

ブルガリについての知識がないので、ことの真偽はさておき、言っている事はその通りだと思います。これは極端な例かも知れませんが、将来何がおこっても行きていく事の出来る武器は知識と技術でしょう。そしてどんな知識や技術を身につけるべきか。それを考えるのが想像力です。

例えば、語学力は日本で暮らせなくなった時に、海外で生活するというオプションをより現実的にするでしょう。そう想像したら、そのオプションに向けて今から外国語を勉強するというふうに努力をおこなう事が出来ます。

僕が思うに、オプションを持つための技術や知識には2通りあります。

ひとつは、先述のブルガリのように専門的な知識や技術です。これは相当に強力ですが、圧倒的なレベルを要求されます。世界的な〇〇と言えるレベルでないとこれ単体では厳しい。そこそこの知識と技術を複数揃える必要があります。

もうひとつが、よりベーシックな知識や技術です。組織の中でいろんな価値観を持つ人たちとうまく付き合い、物事を進めていく技術などがそれにあたります。もっと言えば、このベーシックな知識や技術とは、コミュニケーション能力と同義かもしれません。

それほど高度な技術を持っていないない宝飾デザイナーも、他の人に協力を仰ぎながら仕事ができれば、それが生きる事に繋がります。そうしたベーシックな技術の無い高度に専門的な人よりも有利に生きられる可能性もあります。これもまた、これだけでは厳しいのですが、「ブルガリのような技術」よりは、与し易い技術です。また専門知識は人それぞれ異なりますが、コミュニケーション能力はかなり一般化出来る技術です。

例えば、いつも自分が上司を選べる状況なら良いですが、そうでない状況もある訳です。その時にそうした上司ともうまくコミュニケーションを取る事が出来れば、オプションの幅は広がります。

(余談ですが、)だから「やりたくない事はやらない」とか「働きたくない人とは働かない」などというスタンスは、どんな状況下でも強力なオプションを持てるほどの専門知識と技術が無い限り、やめておいた方がいい。それよりもスキルを身につける良いきっかけだと考えて、前向きに取り組んだ方が良いと思います。

さて、オプションについて気をつける事がひとつあります。

オプションは具体的である必要があるという事です。

なぜなら曖昧な状態だと、「僕には無限の可能性がある!」と苦笑するしかない妄想に繋がる可能性があるからです。自分には自分に出来ること以上の可能性はほとんどありません。曖昧で、準備も実行も出来ないオプションを考えて喜ぶ事が許されるのは、小学校低学年まででしょう。

僕は豊富で具体的なオプションを持つ事は、より自由に生きる事だと考えています。外部がどう変化しようとも、自分の想い描いたように生きる事が出来れば、それは僕が自由だという事です。取りあえず民主的な国にいる人たちにとっては、自由とは誰かに要求するものではなく、自分が自分に要求すべきものなのだと思います。

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