Facebookページの運用をチェックするのに欠かせないインサイト。少しずつ変わっており、チェックできるデータなども増えました。ここで改めてFacebookページのインサイトについて整理しておきましょう。
そもそもFacebookインサイトとは?
Facebookインサイトとは、Facebookページの管理者が確認できるFacebookページの分析機能です。Facebookページのいいね!の推移、投稿の反応、ユーザーの属性などを確認できます。
インサイトは、Facebookページのカバー画像の上にあるメニューの「インサイト」をクリックして表示します。
カバー画像の上の「インサイト」をクリックします。
概要を確認
インサイトを表示すると「概要」が表示され、指定した期間のFacebookページのパフォーマンスや直近の投稿の反応を確認できます。表示期間は「最近7日間」のメニューから変更できます。
画面をスクロールすると、最近5件の投稿のリーチやエンゲージメントなどを確認できます。
さらにスクロールすると「競合ページ」に指定したページのパフォーマンスと比較することができます。
フォロワーを確認
左メニューから「フォロワー」をクリックすると、1日ごとのページヘのフォロワーの増減や、フォロワー数の推移を確認できます。フォロワーとは、ページの投稿をニュースフィードに表示するようにしている人のことです。「いいね!」していてもフォローしていなければ投稿は表示されませんし、「いいね!」していなくてもフォローしていれば投稿は表示されます。
「フォロワー」の取り消しが大量に発生していないかチェックしましょう。グラフをクリックすると、その日に発生した「フォロワー」の出どころの内訳も見られるので、「いいね!」が急に増えた場合などは発生元を確認しましょう。
いいね!を確認
左メニューから「いいね!」をクリックすると、1日ごとのページヘの「いいね!」の増減や、「いいね!」数の推移を確認できます。「いいね!」の取り消しが大量に発生していないかチェックしましょう。グラフをクリックすると、その日に発生した「いいね!」の出どころの内訳も見られるので、「いいね!」が急に増えた場合などは発生元を確認しましょう。
「ページヘのいいね!の発生場所」では、どこで「いいね!」されたかがわかります。
また、グラフをクリックするとその日の「いいね!」の出所がわかるようになっています。
リーチを確認
「リーチ」では、1日ごとのリーチが表示され、推移が分かります。
グラフをクリックすると、その日に公開された投稿が表示されます。
次の「おすすめ」セクションでは、Facebookページがおすすめされた回数が表示されます。おすすめとは、Facebookページの「おすすめ」ボタンからページがシェアされた回数です。
次に投稿への反応が表示されます。リアクション、コメント、シェアの数が多い投稿は、ニュースフィードに表示されやすくなり、「いいね!」をしていない人のニュースフィードにも表示されることがあります。逆に投稿が非表示にされたり、スパム方向された場合は、投稿がリーチしにくくなります。投稿の反応を見て、リーチが拡大しやすい投稿の傾向を考えましょう。
その下には、投稿へのリアクション(いいね!、悲しいねなど)の推移が表示されます。
次のセクションには、投稿の非表示、スパムの報告、いいね!の取り消しなど、ネガティブな反応が表示されます。これらのアクションが多いと、リーチ数が減少します。
一番下のセクションは、全リーチが表示されます。これは、投稿、他の人のページへの投稿、ページのいいね!広告、言及、チェックインなど、ページに関連する何らかのアクティビティが配信された人の数です。
ページビューを確認
「ページビュー」ではFacebookページのページビューを確認できます。Facebookページは、一度「いいね!」すればその後あまりFacebookページ本体を見に来ることはないので、ページビューはあまり気にしなくてもよいでしょう。ページビューの「セクション別」にするとどのページが見られているかが表示されます。「合計閲覧者数」では、閲覧者の年齢、性別、機器などの詳細も確認できますが、おそらく数はそれほど多くないと思われるので、参考程度で良いでしょう。
「上位ソース」では、アクセス元が表示されます。
ページプレビューを確認
プレビューとは何か、Facebookでは明確な説明を用意していません。推測ではありますが、Facebookにログインしていない状態でFacebookページを表示したときの状態をページプレビューとしているのかと思われます。こちらもページビューと同様に、合計閲覧者数などが表示できます。
ページでのアクションを確認
Facebookページからのアクションとして、「道順表示」「電話番号クリック」「ウェブサイトクリック」「コールトゥアクション」のクリック数を確認できます。道順とは、住所を登録していると、Bingで道のりを表示してくれる機能の活用数です。
また、Facebookページにアクションボタンを設定できるようになりました。Facebookページのボタンとして「電話をかける」「問い合わせをする」「購入する」などのボタンを設置できるものです。このボタンはFacebookページ上で表示されますが、ニュースフィードに流れるときには、ボタンは表示されないのでなかなかクリックされないでしょう。
その下のセクションでは、道順の表示、電話番号のクリックなどのグラフが単独で確認できます。
投稿を確認する
投稿ではたくさんの情報を確認できます。まず、「ファンがオンラインの時間」では、曜日と時間帯別のオンラインのファンの数が確認できます。オンラインユーザーが多い時間帯を狙って投稿したいですね。
というのも、投稿後に「いいね!」やコメントがすぐにつくと、その後その投稿のリーチが上昇する傾向にあるからです。ページによって、オンラインの時間帯は異なるので、盛り上がるタイミングを狙いましょう。
投稿タイプでは、投稿タイプごとの平均リーチ、エンゲージメントが表示されるため、リーチしやすい投稿タイプ、エンゲージメントの高い投稿タイプがわかります。
「競合ページの人気投稿」は、その名の通り競合の人気の投稿とエンゲージメントが確認できます。競合の人気の理由をさぐって、まねできることはまねしていきましょう。
「公開済みの投稿」では、公開した投稿を一覧で確認できます。リーチは「リーチ」「リーチ:オーガニック/有料」「インプレッション:オーガニック/有料」「ファン/ファン以外のリーチ」で表示を切りわけられます。エンゲージメントは「投稿のクリック/リアクション、コメント、シェア」「リアクション/コメント/シェア」「投稿の非表示、すべての投稿の非表示、スパム報告、ページへのいいね!取り消し」「エンゲージメント率」で切り替えられます。
一覧で見られるので、投稿の人気・不人気がわかりやすいですね。
一覧から投稿のリンクをクリックすると、その投稿の詳細な情報を確認できます。表の左はアクションごとの合計数、「投稿」はその投稿からのリアクション、シェアはシェアされた投稿からのリアクションです。
イベントを確認する
Facebookページでイベントを作成している場合、そのイベントページの閲覧、イベントの参加回答、チケット購入のクリック回数、ターゲットの統計データなどが確認できます。
動画を確認する
動画の「パフォーマンス」では、Facebookページに投稿された動画の再生時間(分)と動画の再生回数が表示されます。
上位の動画では、パフォーマンスの高い動画がランキングで表示されます。動画の再生時間、再生回数(動画が3秒以上再生された、または最後まで再生された回数)が確認できます。
利用者を確認する
利用者では、ファン、フォロワー、リーチした人、アクションを実行した人の統計データを確認できます。統計データを見て、ファンに合わせた投稿をしていきましょう。
ページ固有の情報を確認する
ページ固有の情報が確認できます。ショップタイプのFacebookページなら「ショップ」、ローカルビジネスなら「近隣エリアにいる人」など異なります。
メッセージを確認する
メッセージでは、Facebookページとユーザーとのメッセージのスレッドの件数が表示されます。
まとめ:インサイトを確認して、より届く投稿をしよう
Facebookページのインサイトについて紹介しました。届きやすい投稿の傾向と伝えたいメッセージのバランスを考えながら投稿していきましょう。
数字に一喜一憂することはありませんが、全体的なパフォーマンスを見ながら改善していくことで、よりユーザーに届く投稿ができます。
最後に、ツールのお知らせになりますが、コムニコでは分析の手間を軽減するツール「コムニコ マーケティングスイート」を開発しております。今回紹介したFacebookインサイトも実は集計が最も大変です。分析に時間がかかる、データ入力が面倒、複数のアカウントを管理しきれない、などの悩みがある方、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社深谷歩事務所代表取締役。ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援を行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、講演活動、動画制作も行う。またフェレット用品を扱うオンラインショップ「Ferretoys」も運営。
著書
『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さなお店のLINE@集客・販促ガイド』(翔泳社)
『SNS活用→集客のオキテ』(ソシム)
『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さな会社のFacebookページ集客・販促ガイド』(翔泳社)