製品のプロモーション、お客さまのインタビュー、プロダクトのデモンストレーション、セミナー・・・。これらのコンテンツはすべて動画で公開できます。FacebookやGoogleが動画コンテンツの重み付けをあげることもあり、企業が動画を利用する機会は確実に増えています。そろそろきちんとYouTubeのチャンネルを設定しようという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「YouTubeチャンネルの開設・作成方法のまとめ」を元にしてお送りします。
チャンネルを登録しよう
まずは、YouTubeの公開チャンネルを作るには、Googleのアカウントが必要です。YouTubeチャンネルは最初からあるものではなく、作成が必要です。管理人は後から追加でき、複数人での管理もできます。なおYouTubeチャンネルは、モバイルのネイティブアプリからは登録できないので、PCまたはモバイルサイトから登録を行います。
すでに、Googleアカウントがあり、Google+ページを持っている場合は、右上のアカウントをクリックすると紐付けられているGoogle+ページが表示され、そこから「チャンネルを作成」をクリックすればチャンネル作成に進みます。
Google+ページがない場合は、チャンネルを新規に作成し、紐付けた形でGoogle+ページを作成することになります。以下をクリックしてチャンネルの作成を開始します。
チャンネル作成のページ
新しいチャンネルを作成すると、設定画面が表示されるので、画面にしたがって入力します。
アカウントに新しいチャンネルが作成されます。
同時にGoogle+ページも作成されます。チャンネル名などを変更するときは、こちらから変更することになります。
Google+ページと連携した場合、Google+ページとYouTubeのチャンネルには同じアイコン、同じ名前が使われます。また、YouTubeに公開した動画はGoogle+ページでも投稿されます。
チャンネルを設計する
作成したチャンネルの基本的な設定をしていきましょう。
アイコンを確認する
チャンネルのアイコンを確認しましょう。既存のGoogle+ページと連携した場合はアイコンはすでに設定されています。このアイコンを変更するときは、Google+ページのアイコン編集より変更することになります。
新規に作成した場合は、YouTubeチャンネルのプロフィール写真をクリックして、新規に設定をします。これは、Google+ページのアカウント経由での設定になります。
チャンネルアートを設定する
YouTubeのカバー画像となるチャンネルアートの画像を設定します。
チャンネルアートとは、チャンネルのトップに表示される画像です。そのチャンネルを印象付けるような画像を設定しましょう。
チャンネルアートは、PC、スマートフォン、タブレット、テレビなどYouTubeを閲覧できるデバイスすべてで表示されます。デバイスごとに表示される領域が異なるので、設定がやっかいです。以下は、YouTubeが公開しているチャンネルアートのサイズです。
(YouTubeのチャンネルアートガイドラインよりダウンロード可能)
推奨サイズは、2560×1440ピクセルですが、PC版の表示幅が横長の2560×423ピクセルというサイズになっているのでデザインに注意しましょう。チャンネルアートは、チャンネル上部の 「チャンネル アートを追加」をクリックして、画像をアップロードします。
チャンネルの情報を登録する
次にチャンネルアートの右上をクリックして「リンクを編集」から、チャンネルの概要を設定します。
「チャンネルの説明」では、そのチャンネルの運営者、投稿画像の種類やタイプ、動画のストーリーなどを掲載しましょう。
下にスクロールすると、Webサイトやソーシャルメディアのリンクを設定できます。「追加」をクリックして、追加していきましょう。
追加したリンクはチャンネルアートからリンクできるようになります。
動画をアップロードする
右上の「アップロード」ボタンをクリックして動画をアップロードしてみましょう。
動画をアップロードすると、チャンネルの「動画」に追加されます。YouTubeの編集ツールを使って音楽をつけたり、動画を切り取ったりすることができます。
アカウントのステータス確認と収益受け取り
チャンネルが登録できたら、アカウントの確認をします。アカウントの確認は、人間によるチャンネルの作成であることを証明するために、電話やSMSで認証コードを送信し、確認するものです。
プロフィールアイコンをクリックして表示されるメニューから「クリエイターツール」をクリックして、クリエイターツールの「ステータスと機能」をクリックします。「確認」をクリックして、画面にしたがい認証コードを受け取り、認証を行います。
認証が完了すると、「収益受け取り」が有効化します。収益とは、自分がアップロードした動画の再生前や再生中に広告が表示されることで、表示回数に応じた広告収入を得ることです。収益を受け取るためには、Google AdsenseのアカウントとYouTubeアカウントを結びつける必要があります。
管理人を追加する
複数人でチャンネルを運用する場合は、管理人を追加することができます。
アカウントをクリックして「YouTubeの設定」をクリックして、アカウント設定の「概要」から「管理者の追加または削除」をクリックします。
Google+ページにリンクして、Google+アカウントやメールアドレスを指定して管理者を追加できます。
なお、管理者の権限は3つ。アカウントを作成した人がオーナーとなり、その下に管理者、コミュニケーション管理者を置くことができます。権限は以下のとおりです。
https://support.google.com/business/answer/4573962?p=pages_multi_admin&rd=2 より
オーナーは1人のみ設定で、オーナーにしか管理人の追加権限がありません。オーナーが退職などの理由でいなくなってしまった場合、非常に困ることになるので、そういう時は、必ず「オーナー権限の移譲」でオーナーを別の管理者に変更します。
YouTubeチャンネルに連携するGoogle+アカウントを変更する
チャンネル作成時に、別のGoogle+プロフィール(個人のアカウント)やGoogle+ページに連携してしまったということがあります。
これは後から変更ができます。変更するには、「アカウント設定」の「概要」から「詳細設定」をクリックします。
詳細設定の中に「チャンネルを別の Google+ プロフィールまたはページに移動」というリンクがあるのでクリックします。
「YouTubeチャンネルの移動」の設定が表示されるので、移動するページを選択します。自分が管理しているGoogle+アカウントのみ移動できます。アカウントを変更してもすでにアップした動画などは消えませんが、一部コメントやフィルタリング設定などが消える場合があります。消えてしまうデータがある場合は、変更時に注意のメッセージが表示されるので、確認のうえ変更しましょう。
まとめ:YouTubeを活用してプロモーションをしよう
さて、今回はYouTubeチャンネル作成、管理についてまとめました。Google+アカウントと連携するために、わかりにくくなっているところがあったり、設定を間違えて個人と結びつけたりしがちですが、一度設定しても後から変更することもできるので、落ち着いて設定しましょう。
また、コムニコではYouTubeチャンネルの開設やYouTubuerを活用したコンテンツ作成をしたい企業様向けのサポートも行っておりますので、ぜひお問い合わせください。
株式会社深谷歩事務所代表取締役。ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援を行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、講演活動、動画制作も行う。またフェレット用品を扱うオンラインショップ「Ferretoys」も運営。
著書
『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さなお店のLINE@集客・販促ガイド』(翔泳社)
『SNS活用→集客のオキテ』(ソシム)
『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さな会社のFacebookページ集客・販促ガイド』(翔泳社)