Instagram ストーリーズ広告の基礎知識

Instagramのストーリーズは、全画面で表示される動画や写真です。スマートフォンでフルスクリーンの縦長フォーマットで表示されるため、没入感が高いのが特徴です。広告の場合、一般のユーザーが投稿したオーガニックなストーリーズの合間に再生されます。

以下は実際に配信されているストーリーズ広告の例です。アカウント名の下に「広告」の文字が入ります。ニュースフィードに表示される広告に比べて、違和感なく見てしまうスタイルなので、ユーザーを楽しませるクリエイティブを作成してみましょう。

Instagramのストーリーズ広告は、Facebookの広告マネージャーまたはクリエイティブハブを使って作成できます。Instagramから直接設定することはできません。ここでは、広告マネージャーを使って作成する方法について紹介します。今回は、「カルーセル」形式の広告を作成します。

カルーセル形式とは

Instagramストーリーズ広告では、カルーセル形式を選択できるようになりました。カルーセルは、カードと呼ばれる複数の枠が表示されそれぞれに画像や動画を設定でき、カードの順番に表示が切り替わります。Instagramストーリーズ広告では、最大3枚のカードまたは3件のメディア（写真または動画）を設定できます。表示の切り替わりのタイミングはデフォルトで、写真が5秒間、動画は長さに合わせて最長15秒間表示されます。

カルーセル形式のストーリーズ広告にはアスペクト比9:16の広告素材を使用します。また、独立したキャンペーンとして設定します。

Instagramストーリーズ広告の作成方法

• リーチ
• 動画の再生数アップ
• コンバージョン
• アプリのインストール
• リード獲得
• トラフィック

「広告セット」を画面にしたがって設定します。「配置」で、「Instagram」の「Stories」にチェックします（同時に、他の配置もチェック可能です）。

「オーディエンス」、「予算と掲載期間」も設定し、「次へ」をクリックします。

カルーセル形式で広告を作成する

「広告を作成」で広告素材を作成します。「アイデンティティ」で、Facebookページ、Instagramアカウントを選択します。このアカウント名で広告が表示されます。

「形式」は「カルーセル」を選択し、素材をアップロードします。

広告素材を設定したら、テキストなどを設定して、プレビューで表示を確認しておきましょう。表示に問題なければ広告の設定を完了し「実行する」をクリックします。広告が承認されれば、設定した配信期間に配信されるようになります。

Instagram広告ストーリーズの素材について

Instagramストーリーズ広告は、すべてのフィードサイズの写真と動画(アスペクト比1.91:1～4:5)に対応しています。広告がフルスクリーン形式で表示されるように、サイズが足りない部分は自動的に背景グラデーションが設定されます。

画像の要件
アスペクト比: 16:9～1.91:1
最長期間: 6秒
最大ファイルサイズ: 30MB
対応画像タイプ: .jpg、.png

動画の要件
アスペクト比: 16:9～1.91:1
最長期間: 15秒
最大ファイルサイズ: 4GB
動画の幅(最長): 500px
対応動画タイプ: .mp4、.mov
動画の画質: H.264圧縮、正方形ピクセル、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
音質: ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps+
音声: 任意
キャプション: 利用できないため、字幕やキャプションは動画ファイルの一部とする必要があります。

形式をカルーセルにする場合はアスペクト比9:16の広告素材をとなります。

配信の結果は広告マネージャーから確認

広告の配信結果は、広告マネージャーから確認できます。

通常の広告と同様に、リーチやインプレッション、再生時間、クリック単価、費用などを確認できます。配信の結果はリアルタイムで更新されていくので、結果を見ながらチューニングしていくこともできます。

Instagram広告ストーリーズの事例

楽天市場を運営する「楽天」では、「楽天学割」のサービスを開始し、学生の認知を得るためにInstagramのストーリーズ広告を利用しました。新規会員獲得増加率は前月比で338%、クリック単価は前月比で56%まで削減できました。精度の高いターゲティングにより、ピンポイントのユーザーに広告を配信できたことで、大きな成果を得られました。

参照元：https://business.instagram.com/success/rakuten-japan/

見て楽しいストーリーズ広告を作成しよう

今回は、Instagramのストーリーズ広告の設定について紹介しました。広告は、一般のユーザーのストーリーズの合間に表示されます。気軽な気分で流れるストーリーズなので、CMのように作り込むより手作り感覚のような動画がマッチするように感じました。文字や顔文字などを入れるユーザーも多いのがストーリーズの特徴です。広告素材では、あらかじめ動画や画像に文字を加えておくと楽しい雰囲気が演出できそうです。

Instagram広告だけでなく、Twitter広告、Facebook広告などSNS広告の出稿を検討している企業の方は、お気軽にコムニコへご相談ください。