Facebook、Twitter、Instagram、LINE、TikTokから9月に発表されたニュースをまとめました。SNS各社の最新のニュースをチェックして、今後のSNS運用に活かしていきましょう。
1.主要SNSの国内ユーザー数
LINE | 8,100万人 | 2019年7月時点 |
4,500万人 | 2018年10月時点 | |
3,300万人 | 2019年3月時点 | |
2,600万人 | 2019年3月時点 | |
TikTok | 950万人 | 2018年12月時点 |
主要SNS5社の国内ユーザー数の変更はありませんでした。
2.Instagram
IGTVのビデオをFacebookに配信する機能をテスト中
Instagramは、IGTVビデオをFacebookのビデオサイトやFacebook Watchに配信する機能をテスト中です。
有名なリバースエンジニア、Jane Manchun Wong氏が新たに発見したところによれば、IGTVのコンテンツを投稿する際に、ユーザーがスイッチの設定によって、①Instagramにプレビュー、②Facebook本体とFacebook Watchに、あるいは①と②の両方を選べるようにする機能をInstagramが開発中だと言っています。②のスイッチには「Make Visible on Facebook(Facebook上でも見えるようにする)」というラベルが付いているようです。
Facebookからも直接見られるようになれば、IGTVに投稿した作品の配信先を拡大することができるため、この機能が実現するとより多くのビデオクリエーターに対してIGTVの利用を促す効果が期待できるのではないでしょうか。
インスタとIGTVに投稿スケジューリング機能を導入
米国時間9月16日、Facebookはアムステルダムで開催されているIBC(International Broadcasting Convention、国際放送会議)で、ビデオクリエーターとパブリッシャー向けの各種アップデートを発表しました。Facebookのライブビデオのブロードキャスト機能であるWatch Party(ウォッチパーティ)、Creator Studio(クリエイタースタジオ)のアップデートが含まれています。アップデートの詳細は、ツールの増強、機能の拡充、分析の改良などです。
中でも目立っているのは、これまで待ち望まれていたInstagram/IGTVコンテンツを最長6カ月前からスケジューリングするためのオプションなどです。
https://www.facebook.com/help/publisher/2160250460681592?cms_hash=Xgzr6iAT1Q
未成年向けダイエット・化粧品のコンテンツを規制する新しいポリシーを発表
Instagram Users Under 18 Will Soon Be Blocked From Seeing Posts Promoting Certain Cosmetic Surgery And Diet Products https://t.co/UCgxkfeIGB
— Ryan Broderick (@broderick) September 18, 2019
BuzzFeedの報道によると、Instagramは18歳未満のユーザーを対象にコンテンツを規制する新しいポリシーを発表したとのこです。化粧品などのコンテンツプロモーションをはじめ「価格を強調して宣伝する製品」はすべてブロックされる可能性があります。また、このポリシーはFacebookにも適用される見込みとなっています。
このポリシーはすでに有効になっており、今後数週間のうちにポリシーに違反する投稿をユーザーが報告できるようにするツールを用意する予定です。お金のためだけに根拠のない製品を宣伝することで、有名人が影響力を行使するのを防ぐことが目的と言えるでしょう。
参考:https://www.excite.co.jp/news/article/Ubergizmo_japan_11480/
https://www.buzzfeednews.com/article/ryanhatesthis/cosmetic-survery-weight-loss-18-plus-instagram
3.Twitter
画像添付機能を改善 長押し&ドラッグで画像の表示順を入れ替え可能に
iOSとAndroidをご利用の皆さん📢複数の写真を投稿する際に、表示の順番を替えることができるようになります。
— Twitter Japan (@TwitterJP) September 11, 2019
*最大4点の写真を追加できます。 pic.twitter.com/elCivQRBD6
2019年9月11日、Twitter Japanはスマートフォン用Twitterアプリの機能改善を発表。複数の画像をツイートに添付する際に、長押しとドラッグで表示する順番を入れ替えられるようになりました。
これまでは、添付画像をセットした順に表示されていましたが、新しい仕様ではセット後に順序を変更できるようになっています。操作方法は、画像のサムネイルを長押しし、ドラッグ&ドロップで位置を入れ替えるだけです。画像はサムネイル一覧の左に置いたものから順にツイート上に表示されます。
参考:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1909/13/news127.html
自分への“不快な返信”を非表示にできる新機能 日本と米国でテスト
Twitterではこの数年、表示される情報を管理するさまざまな機能を提供してきました。数ヶ月前からカナダで新機能のテストを行っておりましたが、本日からこのテストを日本およびアメリカで開始いたします。詳細はブログをご参照ください。https://t.co/ZVYqXtxan6 pic.twitter.com/E3f07xL9yz
— Twitter Japan (@TwitterJP) September 19, 2019
2019年9月19日、Twitter JapanはこれまでカナダでテストしてきたTwitterのリプライ非表示機能について、日本と米国でもテスト開始を発表しました。
この機能は、自分自身のツイートへの返信で、不快であったり目に触れたくないリプライを非表示にできるというものです。非表示にしたリプライは削除されるわけではなく、誰でも非表示リストから確認できます。同社ではこのテストを通じてTwitterでの会話の変化を把握するとしています。
参考:https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2019/more-control-over-your-conversations.html
iOS版Twitterアプリ、ホーム画面のリスト切替機能が正式公開スワイプで切り替え
iOSをご利用者の皆さま:自分がホームタイムライン上でみたい「リスト」を5つまで選択したり、並べ替えたりして表示できるようになりました。スワイプしてご利用いただけます✅ pic.twitter.com/qHbX8c2MCs
— Twitter Japan (@TwitterJP) September 23, 2019
Twitterは2019年9月24日、ホーム画面をスワイプすることで、リスト表示を切り替える機能をiOS向けに正式リリースしました。
この機能は6月からテストが開始されていましたが、一部のユーザーではすでに利用できていたものでした。ナビゲーションバーにある「リスト」から表示したいリストを表示中の項目内にピン留めします。切り替えるリストは最大5つまで選択でき、順番の入れ替えにも対応しています。サードパーティ製アプリでは対応しているものもありましたが、公式アプリではこれまで利用ができませんでした。
参考:https://japanese.engadget.com/2019/09/23/ios-twitter/
4.Facebook
Facebookが「いいね」を非公開にする公式テストを実施
Facebook is working to hide like counts, too!https://t.co/WnUrM12aZg
— Jane Manchun Wong (@wongmjane) September 2, 2019
Tip @Techmeme pic.twitter.com/TdT73wT6A0
2019年9月2日(香港時間)、個人開発者で発表前の新機能の紹介で知られるジェーン・マンチュン・ウォン氏は、米Facebookがニュースフィードの投稿への「いいね!」獲得数を表示しないテストを行うと画像付きで紹介しました。
米TechCrunchがFacebookに確認したところ、いいね!数非表示のテストを検討中であると認めました。すでにFacebook傘下のInstagramでは、いいね!数非表示テストが2019年5月のカナダから始まり、現在では日本を含めた7カ国で実施中です。
今までKPIなどにしていた、いいね!数が取れなくなれば、企業として今後のマーケティングにも大きな影響がでてくることになります。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1909/03/news063.html
FacebookのMessenger用ビジネスツールが登場
米国時間2019年8月29日、FacebookはMessengerを活用している4000万社のための新しいツールを正式に公開しました。
2019年4月30日〜5月1日に開催されたデベロッパーカンファレンスのF8で発表されたとおり、アポイントメントの予約やリードジェネレーションなどのツールがあります。この変更に関連して、同社はMessengerの「発見」タブの削除も開始。この「発見」タブは昨年秋のデザイン変更でゲームと企業の両方のホームとして使われてきました。
Facebookは今後数カ月かけてMessengerアプリから「発見」タブを削除していくということです。その代わりユーザーがMessengerで企業とやり取りできるようにしていく予定となっています。
Facebookの「タグ付けの提案」設定が廃止、「顔認識機能」設定に
米国時間2019年9月3日、Facebookは顔認識技術に基づく「タグ付けの提案」の設定を廃止することを明らかにしました。この設定は、Facebookが顔認識を使い写真に写っている自分を友達が判別できるよう自動的に提案するかどうかだけを選ぶというものでした。
Facebookは今後、タグ付けの提案の代わりに「顔認識機能」という設定項目を設けます。このより広範なツールでは、写真に写っている自分を判別するのにFacebookが顔認識を行うかどうかを選択できる他、タグ付けされていない写真に自分が写っているか、また他のユーザーのプロフィール写真に自分の顔が使われていないかなどもチェックできます。
参考:https://newsroom.fb.com/news/2019/09/update-face-recognition/
Facebookで企業がユーザーとインタラクティブに対話できる3つの新しい広告フォーマットを発表
米国時間2019年9月19日、Facebookは企業がユーザーとよりインタラクティブに対話できる3つの新しい広告フォーマットを発表しました。1つ目はアンケート広告。アンケートスタンプによってユーザーとインタラクティブに対話することで、ターゲット層とより良いつながりを築き、ブランド認知度とコンバージョンの向上が可能となります。
2つ目はプレイアブル広告。広告内で利用者にゲームを楽しんでもらうことでアプリのダウンロード、インタラクティブな対話、ブランド目標の達成が期待できます。
3つ目はAR(拡張現実)広告。ARを利用して、ユーザーが実際に商品を試せる場をつくることで、ユーザーとのインタラクションの持続と購入が見込めます。
参考:https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/09/facebook_invites_people_and_businesses_to_play/
5.LINE
PC版「LINE」アプリが“オープンチャット”に対応 友だち同士でなくても特定の話題で交流可能に
無料コミュニケーションツール“LINE”を運営するLINE株式会社は、Windows版「LINE」アプリv5.19.0を公開しました。本バージョンの目玉は、「オープンチャット(OpenChat)」がサポートされたことです。
「オープンチャット」は、さまざまな興味や関心事、ライフスタイルに紐づけられたグループチャットで、LINEで友だち同士ではなくてもその話題に興味を持ってさえいれば自由に参加して同好の士とコミュニケーションをとったり、情報を交換することができる機能です。
参考:https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1206375.html
LINE、広告事業におけるSMB領域での実績を公開
2019年9月11日、LINE株式会社は、LINEの法人向けサービスにおけるSMB向け事業発表会「LINE Biz-Day for SMB」を開催し、LINEの広告事業におけるSMB領域でのこれまでの取り組みと実績を公開しました。
2019年4月には、従来の「LINE公式アカウント」と「LINE@」を統合した新プラットフォームでの「LINE公式アカウント」の提供を開始しています。今後は、それぞれのサービスを通じた中小企業・店舗のビジネス課題解決をさらに加速するため、Local Search機能の強化・友だち追加広告・予約機能などの新機能を提供する予定となっています。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2903
LINEが「デジタルチラシ」配信サービス 小売店の商品情報をアプリ上に表示、実店舗に送客
2019年9月11日、LINEは新聞の折り込み広告などに使われるチラシを電子化し、コミュニケーションアプリ「LINE」で配信するサービス「LINEチラシ」を始めると発表しました。
ユーザーの居住エリアなどを基に、近隣店舗の商品情報などをLINE上に表示する仕組みで、小売店などへの送客を見込むことがねがいです。同日から小売・流通事業者向けに提供し、10月からユーザーへの広告配信を始める予定となっています。
国内で新聞の発行部数と購読率が減少を続け、チラシの広告効果が低減していることを踏まえた施策となっており、豊富なチラシの制作実績を持つ大日本印刷をパートナー企業に迎え、サービス販売などの面で協力していくようです。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2904
6.TikTok
TikTokが毎週発行する媒体社向け「メルマガ」でハッシュタグトレンドを先行共有
新たなプラットフォームが登場するたび、メディア企業は新たに学ぶ必要に迫られます。パブリッシャーと個人動画クリエイターにとって重要なプラットフォームの中で最も新しいTikTokは、この調整期間を短縮する試みに乗りだしています。
TikTokはメールマガジンを毎週、厳選したメディア企業に送付しており、同プラットフォームがその翌週にDiscoverタブで推すトレンドハッシュタグを伝えているようです。
敬老の日に新たなチャレンジ!「#元気な祖父母」チャレンジ
「#元気な祖父母」チャレンジは、敬老の日にスタートするシニア層を中心としたハッシュタグチャレンジとなっており、元気なおじいさん、おばあさん自身で、お孫さんとなど様々な撮影シーンで楽しむことができるチャレンジとなっています。
「#元気な祖父母」でハッシュタグ検索したところ、213.4M回の視聴数がありました。(2019年10月10日時点)
TikTokと国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のグローバルハッシュタグチャレンジ
ショートムービープラットフォームTikTokは、世界最大の人道支援ネットワークである国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と提携し、新たなグローバルハッシュタグチャレンジ「#未来の地球のために”」をスタートしました。
2019年9月16日~30日まで実施され、ユーザーは暴風雨、吹雪、地球温暖化という異常気象の状況を描いたスタンプを使って撮影し、体験しながら気候変動に対する意識を高めることができるという仕組みになっています。
このキャンペーンは日本をはじめ100以上の国と地域で開催されグローバルなキャンペーンとなりました。
まとめ
Facebook、Twitter、Instagram、LINE、TikTok各社から9月に発表されたニュースはいかがでしたでしょうか。Facebookの新しい広告フォーマットを発表、Instagramの未成年者へのコンテンツを規制するポリシー、LINEのデジタルチラシ配信サービスなど、広告に関するニュースが目立ちました。
また、instagramに続き、Facebookの「いいね」を非公開にする公式テスト実施は、今までKPIなどにしていた、いいね!数が取れなくなることから、企業として今後のSNSマーケティングにも大きな影響がでてくることになりそうです。
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