【資料付き】リアルな声を収集!ソーシャルリスニングによる企業レポート
企業のブランディング・マーケティングをしていくなかで「消費者の生の声を聞ける」機会は絶好のチャンスですね。FacebookやTwitter、Instagramは多くの「生の声」が存在しているプラットフォームです。そのユーザーの声を上手く収集し、SNSユーザーの嗜好性を把握するレポートが作れたら嬉しいですね。
今回は、SNSにあふれる生の声をもとに分析する「ソーシャルリスニング」を行い、レポートを作成してみました。
ソーシャルリスニングで出来ることがよくわかるレポートとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
レポートは一例として、季節の行事“バレンタイン”をテーマにしました。実際にどのようなことができるのかご紹介します。
1.“バレンタイン”投稿数推移
2.投稿のセンチメント
3.投稿者の属性
4.共起するワードから分析
5.まとめ
以下の条件でユーザーのリアルな声を収集し、調査・分析します。
- 収集キーワード:「バレンタイン」
- 対象SNS:Facebook、Instagram、Twitter
- 期間:2018/2/11〜2018/2/17
- 投稿数:6‚114‚439
1.“バレンタイン”投稿数推移
下のグラフは、“バレンタイン”というワードが含まれている投稿数の推移です。
Twitter・Instagramでは、当日の投稿が圧倒的に多いですが、次の日にも話題が続いています。それに比べ、Facebookの場合は翌日には投稿が減っています。
Twitter・Instagramの場合は当日または翌日、Facebookの場合は前日か当日に話題になっているので、投稿するタイミングがわかってきます。
また、時間別で細かく見ることができ、さらに投稿のタイミングをはかることができます。
2.投稿のセンチメント
次に、“バレンタイン”と言っている人のセンチメント(ポジティブ・ネガティブ・ニュートラル)を調査してみました。
バレンタインに「作る」または「買う」と言っている人のセンチメントを比較してみると、「買う」と言っている人の方がポジティブな感情をもっているようです。
ネガティブな発言の割合が両者ほぼ変わらないのに対して、「買う」と言っている人は「バレンタインは、ちょっと贅沢なチョコを自分用に買っちゃったー」「バレンタイン楽しい、買いすぎた」など、「作る」と言っている人よりポジティブな発言が約3倍多いという結果が出ました。
今回は“バレンタイン”というワードで調査していますが、これを社名やブランド名、「お茶」や「ビール」などの業界名に変えて調査を行うことで、自社製品に対する感情や評価、または競合商品との比較などができます。
3.投稿者の属性
下のグラフは、“バレンタイン”について投稿している投稿者の年齢・性別をまとめたものです。
日本のバレンタインは、女性が男性にチョコレートを送る文化が主流であるため全体的に女性が多い結果になりました。
年代を比較すると、「作る」と言っている人は10代・20代の割合が高く、「作る」派は若年層に多いようです。一方で「買う」と言っている人は25歳~44歳の年代が「作る」派を上回っており、大人になるにつれ「買う」派が増えていくようです。
ここからさらに、「買う」と言っている人が何を買うのか、「作る」と言っている人は何を作るのか、キーワードの出現数で調査することができます。
今回は「買う」「作る」と言っている人の中で「友チョコ」「義理」「本命」が出現する割合を調査してみました。
「買う」と言っている人は「義理」の出現率がもっとも高く、僅差で「本命」が続く結果になりました。投稿の内容を見ると商品名を投稿しているものもあり、ブランド名で調査をすることもできそうです。
一方で「作る」と言っている人は「友チョコ」の割合がもっとも高くなっており、投稿の内容からも、手作りチョコを友だち同士で交換する流行がうかがえます。「本命」の出現割合は「作る」でもっとも低く、どうやら本命チョコは「買う」が主流のようです。
4.共起するワードから分析
最後に、共起するワード(頻出語)を全体・男女別で調査してみました。
感情に関する共起は、女性は「幸せ」がもっとも多く、次いで「最高」「楽しい」「素敵」とポジティブなものが続いています。そして行動に関する共起は、「買う」「楽しむ」、「食べる」と同位に「作る」がランクインしています。
一方、男性は上位に「食べる」「買う」があるものの、さすがに「作る」は少ないようです。そして特徴的なキーワードが「出ない」です。「楽しむ」「終わらない」「出ない」とは何に関する投稿なのでしょう?
これは「バレンタインチョコをもらう」という行動に対してではないことが予想されます。個別投稿内容を確認すると、バレンタインに合わせて行われたゲームのイベントや限定コンテンツに関する投稿であることがわかりました。男性は、チョコレートよりもバレンタインイベントやコンテンツに注目している人が多かったようです。
5.まとめ
今回は“バレンタイン”という季節行事についてのソーシャルリスニングをおこないましたが、企業や自社商品についておこなうことで、今消費者が何を求めているのかリアルな声を収集できます。また分析・比較・調査した結果は数字として各種資料に使えるのはもちろんのこと、新たなビジネスを創造するきっかけにも利用できます。
コムニコでは、ソーシャルリスニングをつかって企業のブランディング・マーケティングに役立つレポートを作成いたします。
レポートのご相談・ご質問がございましたらお気軽にお問合せください。
今回調査しました「バレンタインリスニングレポート」はまとめてダウンロードすることができますのでぜひ、ご参考ください。
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